これがワールドワイドで最先端を行くMMORPGの実力だ! 正統派ファンタジー「Rift」プレイガイド
「Rift」は,北米はカリフォルニアのTrion World Networkが手がけるファンタジーMMORPGである。2011年3月に正式サービスが始まるやいなや,瞬く間に100万のアカウント数を達成。長年にわたって「World of Warcraft」(以下,WoW)の一強時代が続いていた欧米のMMMORPG市場において,急速に存在感を示しつつあるタイトルだ。
Riftは英語版のタイトルなので,興味はあるけど手を出すのには及び腰,という4Gamer読者も多いかもしれない。しかしRiftは一本のMMORPGとして素晴らしく魅力的な作品に仕上がっており,とくにコアなMMORPGファンに対しては胸を張ってお勧めできる作品である。
2011年はRPGの大豊作になると予想されるが,この「Rift」も間違いなくその1本として名を残すだろう。洋ゲーにしては我々日本人にもプレイしやすい作りとなっているので,この機会にぜひチャレンジしてみてほしい
今回はゴールデンウィーク企画として,Riftの「プレイガイド」をお届けしよう。本稿が,Riftを気になっていた人が実際にプレイする“きっかけ”となってくれれば幸いだ。
「Rift」公式サイト
「Guardian」「Defeiant」という2つのプレイアブル勢力
そして『Rift』(時空の亀裂)から侵攻してくる第3の勢力
Riftの舞台となる「Telara」は,長引く戦争で大量の魔力が使われたことにより,森羅万象が著しく混乱しており,ほかの次元との境界も弱くなっているという世界だ。
そんななか,プレイヤーは王国の復興に心血を注ぐ「Guardian」と「Defeiant」という2勢力のいずれかに属し,冒険を繰り広げていくことになる。
Riftは英語のタイトルだが,“ソロ中心でもプレイ可能”“クエストが視覚的に分かりやすい”“パーティプレイが非常にあっさりしている”といった具合で,英語が苦手な人にとっても意外とハードルが低め
GuardianとDefiantはお互いに対立しているが,それとは別にTelaraでは世界中のところどころで「次元の亀裂」(Rift)が生じており,そこから“闇の眷属”ともいうべきモンスターが雪崩れ込んできている。
詳しくは後述するが,Telaraのあらゆる勢力にとって共通の敵となる闇の眷属との戦いは,Guardian対Defiantの対立構造に一味違ったスパイスを利かせており,本作のゲームシステムで最大の特徴ともなっている。
Telaraの世界では,方々で『Rift』(次元の亀裂)が生じる。ここから絶え間なく進攻してくるモンスターを撃退するため,パーティプレイが自然に発生する仕組みだ
「Guardian」と「Defiant」の2勢力は,種族や活動エリアなどがまったく異なる。ただし,ゆくゆくはPvPなどで合間見えることになる
キャラ作成時は,各種族の“頭”の部分に関するカスタマイズが行える。ちゃんと調整すれば,洋ゲー独特のアクの強さは大分薄まる感じ
世界観のベースは正統派ファンタジー。Defiantではファンタジーに加え,機械文明もちらほら確認できる
プレイヤーキャラとして選択できる種族は,Guardian/Defiant共に3種類ずつ用意されている。スクリーンショットを見てのとおり,グラフィックスのセンスは,洋物MMOのなかでもアクが比較的少なめで,日本人にも受け入れられやすそうだ。
「Guardian」
「Defiant」
現世代のMMORPGの多くがそうであるように,基本システムは「WoW」が築き上げたスタンダードスタイルから大きく外れてはいない。WoW以降にリリースされた欧米のMMORPGや,アジア圏の「AION」などにプレイ経験があれば,Riftはほとんどつまずかずにプレイできることだろう。
複数のクエストを並行して進めようとすると混乱しがちなMMOは多い。その点Riftでは,どこへ行けば何のクエストが進められるのかが,一目で分かる
もちろん,RiftはWoWクローンではなく,随所で光るモノを持っており,2011年の新作タイトルに相応しい仕上がりである。なかでも,これは今後のMMORPGのトレンドを変えてしまうのでは……と感じたのは,マップ機能と一体化した“クエストナビ”のシステムだ。クエストの目的地がマップに記されるだけなら当たり前だが,Riftはその一歩も二歩も先を進んでおり,すこぶる使いやすい。
例えばモンスターの討伐系のクエストであれば,それがポップする大まかな範囲が,マップ内に“円”で示される。マウスオーバーでその詳細が表示され,たとえ複数のクエストを受けていても,どこに出現するどのモンスターを何匹倒せばいいのかが,瞬時に分かるのだ。また,モンスターをターゲットした際も,それがどのクエストに関係しているのかが表示される。
ゲームの主軸となるクエストまわりのシステムが,とてもよくできている。大半がソロプレイで遂行可能なバランスも嬉しい
画面右下に,クエストで倒すモンスターの数がカウントされている。クエストのために具体的に何を行えばいいのか分からない,といったこと起こりにくい
マップ内にはクエスト以外にもさまざまな情報が記されているが,マイキャラが移動しているあいだは,たちまち半透明に切り替わるのもポイント。半透明のマップにはアクセスできなくなるので,クリック誤爆することなくキャラの操作に専念できるわけだ。
クエストの内容そのものも非常に幅が広く,プレイヤーを飽きさせない。モンスター討伐やお使い系といった定番タイプに加え,Riftでは“アイテムを使う”タイプのユニークなものが多く揃っている。
アイテムでモンスターを捕獲したり,あるいはモンスターを呼び出したり,味方のNPCを鼓舞したりと,メッセージも含めじっくり目を通すと,あたかもTRPGのセッションに参加しているかのような密度の濃いシナリオが堪能できる。
クエストごとに,ナビゲーションに表示させるかどうかの設定が可能。エリアごとでまとめて表示させると,複数のクエストを効率よくこなせる
アイテムを使用するタイプのクエストは,そのためのショートカットアイコンが置かれる。適当に押すと表示されるエラーメッセージを見れば,何をすべきか大体分かる
「クエストを行うことが苦にならない」,というのは実際には口で言うほど生やさしいことではないが,少なくともRiftではそれが実現できている印象だ。
自由度が高くやり直しがいくらでも可能
あらゆるプレイスタイルに対応できるクラスシステム
Riftのクラスシステムは,ベテランのMMORPGプレイヤーにとっても十分満足のいくボリュームとなっている。自由度が非常に高く,それでいてやり直しがいくらでも利くため,あらゆるプレイスタイルに対応できるのだ。
Riftのクラスシステムは実によくできている。一度に3タイプの特性を取得し,フレキシブルに対応可能というところがポイントだ
順番に見ていくと,まずはキャラクターの作成時に「Calling」と呼ばれる大まかな方向性を「Warrior」「Cleric」「Mage」「Rogue」の中から選ぶ。各Callingにはそれぞれ8種類の「Soul」があり,自分が選んだCallingの中から同時に3つのSoulを取得できる。
各CallingにおけるSoulのラインナップは以下のとおり。
◎Warrior
攻撃系:Beastmaster,Champion,Paragon,Riftblade
防御系:Paladin,Reaver,Void Knight,Warlord
◎Cleric
攻撃系:Cabalist,Druid,Inquisitor,Shaman
回復系:Purifier,Sentinel,Warden
防御系:Justicar
◎Mage
攻撃系:Elementalist,Pyromancer,Stormcaller,Warlock,Necromancer
補助系:Archon,Dominator
回復系:Chloromancer
◎Rogue
攻撃系:Assassin,Bladedancer,Marksman,Nightblade,Ranger,Saboteur
補助系:Bard
防御系:Riftstalker
マイキャラはレベルアップなどで獲得したポイントを,各Soulのツリーに割り振り,新しいスキルを会得していく。ここまでは,Soulの種類が多いものの,ほかのMMOタイトルの経験者であればだいたい分かるだろう。
スキルツリーには独特なスタイルが採用されており,上部が「Branche」,下部が「Root」と呼ばれる構成になっている。プレイヤーが実際にポイントを割り振れるのはBrancheツリーで,それが一定値に達するとRootスキルを自動的に会得する,という仕組みだ。
各Soulのスキルツリーは,中央から上に向かって「Branche」,下に向かって「Root」が伸びていく。Rootスキルは,どのクラスでも一本道の構成だ
キャラクターの作成後,早い段階で3つのSoulが選べる。残りのSoulは,レベル15前後で首都エリアに到達することで選択可能
ここで悩ましいのは,ポイントの数が有限であるため,三つのSoulすべてに特化することはできない,という点だ。よって,Branche内の“どのスキルに”ポイントを注ぎ込むかという既存のツリーシステムの概念に加え,“どのSoulに”という考え方が求められる。
例えば,一つのSoulにポイントを注ぎ込んでいけば,Brancheに加えRoot系のスキルも会得し,“専門職”としての道を選ぶことになる。一方,複数のSoulにポイントを分配すると,上位のRootスキルが得にくい代わりに,幅広いジャンルのスキルが選べる“複合職”(ハイブリッドクラス)に仕上がるわけだ。
少ないポイントで獲得できる有用なスキルには要注目。2番目,3番目のSoulとして選んだ際に重宝することが多い
序盤は1種類のSoulに特化して,Rootも含めて基本職としての立ち回りをしっかり覚えよう。次第にポイントが余ってくるので,それから手を広げていくのがお勧めだ
上のSoul一覧では大まかなタイプも記しているので,3つの組み合わせをあれこれイメージしてみてほしい。例えばWarriorでパーティプレイを行うのなら,攻撃系のSoulを集めてアタッカー,あるいは防御系を集めてタンクなど,特化したキャラクター構成が役立ちやすいだろう。
また,ソロプレイを行うのなら,攻撃系を中心にしつつ,Paladinにもある程度のポイントを振って回復スキルを会得しておけば,たとえピンチに陥っても生き延びられるチャンスが増えそうだ。
こういった感じで,各Soulへのポイント配分次第で,キャラクターの育成バリエーションはいくらでも広がっていく。しかもSoulの選択やポイント配分は,小額の金銭を払うことでやり直しが行えるので,気が済むまでマイキャラのスペックを追求できるのだ。
冒険の最中に見知らぬ人とパーティを組む必要が生じるなど,マイキャラの立ち回りは随時変わる。そんなときも,Rollを替えることで臨機応変に対応できるのだ
装備できるアイテムはCallingごとに分けられている。たとえRollを切り替えても,Callingは同じなので,装備がそのまま流用できるというわけだ
そしてもう一つ,「Soul構成とポイント割り振り方」の設定を複数パターン記録して,いつでも切り替えられるというシステムがあり,これがRiftのキャラクター育成をたまらなく面白くしている。
この設定は「Roll」という名前で,マイキャラの役割そのものを変えられる。上の例だと,パーティプレイ用としてのアタッカーやタンク,そしてソロプレイ用といった役割をそれぞれ設定しておくことで,一人のキャラクターで全部をこなせてしまうのだ。
スキルの数が多いため,最初は複雑に感じるかも。しかし2~3番目のSoulに目がいくようになる頃には,キャラ育成の幅広さ・奥深さに気づくはず
最初に選んだ4種類のCallingの範囲内であれば,冒険中にいくらでも変更できる。ここがRiftのキャラ育成における要だ
Rollの変更はどこにいても2秒程度で行え,ショートカット用のスロットも別個で記録される。また,武具の装備条件はCallingごとに分けられているので,Rollを変えてもそのまま流用できる。
つまり,ゲーム内の状況に応じてRollを切り替え,その都度最適なキャラスペックで立ち回れるのだ。もちろん,その日の気分に応じてRollを変えてもいいだろうし,プレイ中の新鮮さは永く保たれやすい。
今のところ最大で4つまでRollが登録可能。戦闘中にRollを変えることも可能で,これがトッププレイヤー同士のPvPでどのように活用されているか気になるところ
Riftでは,同じCallingの範囲内であれば,複数のタイプのキャラクターを並行して育成できる。こういった芸当が手軽に行えるのが,Riftなのである。
パーティプレイの醍醐味を手軽に味わえる
『Rift』(時空の亀裂)での迎撃戦
冒頭部で触れたように,Riftの世界Telaraは,闇の眷属からの侵略に脅かされている。ワールドマップの至るところで,ゲームの題名でもある『Rift』(時空の亀裂)がランダムで発生しており,その中からモンスターの集団が攻め込んでくるのだ。
Riftから現れたモンスターは,野放しにしているとTelaraの各拠点を攻撃する。そして拠点にいるNPCがモンスターに倒されてしまうと,なんとその施設は一定期間使えなくなってしまうのだ。もちろんその間,ショップでの売買やクエスト遂行などは行えない。
冒険中,空中に不気味に浮かんだオブジェクトを頻繁に見かける。これがいわゆる『Rift』(時空の亀裂)で,その真下ではとんでもない光景が繰り広げられている
これを防ぐ方法は,Riftから現れるモンスターをすべて撃退するしかない。そうすることでRiftは閉じられ,Telaraにひとときの平和が訪れるというわけだ。ただしTelaraの世界では,大小さまざまなRiftがどこかしらで絶え間なく発生しており,争いが完全に途絶えることはない。
Riftの下に足を踏み入れた瞬間,重い鐘の音が鳴り響き,周囲が瞬く間に暗転する。この演出は個人的にはベルセルクの“蝕”を彷彿とさせて興奮する
轟音と共に火柱が立ち,そこからモンスターが現れる。このようにして,まとまった数のモンスターが5回程度現れる
Riftの元には必然的に大勢のプレイヤーが集まる。Riftを封鎖するべく即席パーティが編成され,共闘し,そして解散。ここまでの流れが,とてもスムース
渦巻状のアイコンが現在出現中の“Rift”を示している。ここを目指して進んでいけば,常にスリリングな戦いに参加できるわけだ
もし読者に「ファイナルファンタジーXI」のプレイ経験がある人なら,カンパニエやビシージをイメージしてもらうと(コンセプトは)比較的理解しやすいだろう。このようにRiftでは,パーティで遊ぶための環境が整備されており,たとえ短時間のログインでも,ほかのプレイヤーとの連帯感や臨場感を共有できるのである。
Riftが出現する位置はランダム。拠点のすぐ近くで発生することもあり,その場合はNPCも入り乱れての大混戦となる
Rift戦での貢献度に応じて「Planarite」というポイントを獲得。これを集めて特別な報酬と交換するシステムもある
肝心のパーティシステムは全体的にあっさりしていて,ほかのプレイヤーキャラに接近して「Join」のボタンを押すだけで,パーティに参加できる。
例えば街道など人通りの多いところでRiftが発生すると,あれよあれよという間に10名近くの大規模パーティが出来上がる。その際,誰一人としてクラスやレベルのバランスを気にすることがないというのは,実際目にするとなかなかインパクトがある光景だ。むしろパーティ編成時にチャットすら行われないことも多く,シャイな日本人にとっては助かるシステムといえなくもない。
ちなみにパーティにレベル差などのペナルティは少なく,戦力アップなどのメリットのほうが大きい。経験値やドロップアイテムなどの報酬は,貢献度に応じて分配されるので心配はいらない。
Riftから現れたモンスターは,Telaraの各拠点に向かって進軍する。その道中にTelara在住のモンスターがいた場合,勝手に同士討ち(?)を始める
緑色ネームのNPCが,モンスターと戦っている様子が分かるだろうか。クエストをくれるNPCや競売所のおじさん達も,業務の手を止め,みんな一丸となって戦う
Riftから現れたモンスターの現在地や目的地は,リアルタイムで確認できる。画面のように複数から同時に攻められると,拠点での防衛戦がかなりアツい
Riftの封鎖は全プレイヤーにとって共通の目的。見ず知らずのプレイヤー同士であってもプレイ目的や達成感を共有しやすく,この雰囲気が心地良い
マップ内には,現在どの場所にRiftが発生しているかという情報が,リアルタイムで反映されている。これを参考にしてRiftを転戦するプレイヤーは大勢おり,今日もTelaraでは同時多発的にパーティプレイが繰り広げられているのだ。
Riftは英語版のタイトルなので,興味はあるけど手を出すのには及び腰,という4Gamer読者も多いかもしれない。しかしRiftは一本のMMORPGとして素晴らしく魅力的な作品に仕上がっており,とくにコアなMMORPGファンに対しては胸を張ってお勧めできる作品である。
2011年はRPGの大豊作になると予想されるが,この「Rift」も間違いなくその1本として名を残すだろう。洋ゲーにしては我々日本人にもプレイしやすい作りとなっているので,この機会にぜひチャレンジしてみてほしい
今回はゴールデンウィーク企画として,Riftの「プレイガイド」をお届けしよう。本稿が,Riftを気になっていた人が実際にプレイする“きっかけ”となってくれれば幸いだ。
「Rift」公式サイト
「Guardian」「Defeiant」という2つのプレイアブル勢力
そして『Rift』(時空の亀裂)から侵攻してくる第3の勢力
Riftの舞台となる「Telara」は,長引く戦争で大量の魔力が使われたことにより,森羅万象が著しく混乱しており,ほかの次元との境界も弱くなっているという世界だ。
そんななか,プレイヤーは王国の復興に心血を注ぐ「Guardian」と「Defeiant」という2勢力のいずれかに属し,冒険を繰り広げていくことになる。
Riftは英語のタイトルだが,“ソロ中心でもプレイ可能”“クエストが視覚的に分かりやすい”“パーティプレイが非常にあっさりしている”といった具合で,英語が苦手な人にとっても意外とハードルが低め
GuardianとDefiantはお互いに対立しているが,それとは別にTelaraでは世界中のところどころで「次元の亀裂」(Rift)が生じており,そこから“闇の眷属”ともいうべきモンスターが雪崩れ込んできている。
詳しくは後述するが,Telaraのあらゆる勢力にとって共通の敵となる闇の眷属との戦いは,Guardian対Defiantの対立構造に一味違ったスパイスを利かせており,本作のゲームシステムで最大の特徴ともなっている。
Telaraの世界では,方々で『Rift』(次元の亀裂)が生じる。ここから絶え間なく進攻してくるモンスターを撃退するため,パーティプレイが自然に発生する仕組みだ
「Guardian」と「Defiant」の2勢力は,種族や活動エリアなどがまったく異なる。ただし,ゆくゆくはPvPなどで合間見えることになる
キャラ作成時は,各種族の“頭”の部分に関するカスタマイズが行える。ちゃんと調整すれば,洋ゲー独特のアクの強さは大分薄まる感じ
世界観のベースは正統派ファンタジー。Defiantではファンタジーに加え,機械文明もちらほら確認できる
プレイヤーキャラとして選択できる種族は,Guardian/Defiant共に3種類ずつ用意されている。スクリーンショットを見てのとおり,グラフィックスのセンスは,洋物MMOのなかでもアクが比較的少なめで,日本人にも受け入れられやすそうだ。
「Guardian」
「Defiant」
現世代のMMORPGの多くがそうであるように,基本システムは「WoW」が築き上げたスタンダードスタイルから大きく外れてはいない。WoW以降にリリースされた欧米のMMORPGや,アジア圏の「AION」などにプレイ経験があれば,Riftはほとんどつまずかずにプレイできることだろう。
複数のクエストを並行して進めようとすると混乱しがちなMMOは多い。その点Riftでは,どこへ行けば何のクエストが進められるのかが,一目で分かる
もちろん,RiftはWoWクローンではなく,随所で光るモノを持っており,2011年の新作タイトルに相応しい仕上がりである。なかでも,これは今後のMMORPGのトレンドを変えてしまうのでは……と感じたのは,マップ機能と一体化した“クエストナビ”のシステムだ。クエストの目的地がマップに記されるだけなら当たり前だが,Riftはその一歩も二歩も先を進んでおり,すこぶる使いやすい。
例えばモンスターの討伐系のクエストであれば,それがポップする大まかな範囲が,マップ内に“円”で示される。マウスオーバーでその詳細が表示され,たとえ複数のクエストを受けていても,どこに出現するどのモンスターを何匹倒せばいいのかが,瞬時に分かるのだ。また,モンスターをターゲットした際も,それがどのクエストに関係しているのかが表示される。
ゲームの主軸となるクエストまわりのシステムが,とてもよくできている。大半がソロプレイで遂行可能なバランスも嬉しい
画面右下に,クエストで倒すモンスターの数がカウントされている。クエストのために具体的に何を行えばいいのか分からない,といったこと起こりにくい
マップ内にはクエスト以外にもさまざまな情報が記されているが,マイキャラが移動しているあいだは,たちまち半透明に切り替わるのもポイント。半透明のマップにはアクセスできなくなるので,クリック誤爆することなくキャラの操作に専念できるわけだ。
クエストの内容そのものも非常に幅が広く,プレイヤーを飽きさせない。モンスター討伐やお使い系といった定番タイプに加え,Riftでは“アイテムを使う”タイプのユニークなものが多く揃っている。
アイテムでモンスターを捕獲したり,あるいはモンスターを呼び出したり,味方のNPCを鼓舞したりと,メッセージも含めじっくり目を通すと,あたかもTRPGのセッションに参加しているかのような密度の濃いシナリオが堪能できる。
クエストごとに,ナビゲーションに表示させるかどうかの設定が可能。エリアごとでまとめて表示させると,複数のクエストを効率よくこなせる
アイテムを使用するタイプのクエストは,そのためのショートカットアイコンが置かれる。適当に押すと表示されるエラーメッセージを見れば,何をすべきか大体分かる
「クエストを行うことが苦にならない」,というのは実際には口で言うほど生やさしいことではないが,少なくともRiftではそれが実現できている印象だ。
自由度が高くやり直しがいくらでも可能
あらゆるプレイスタイルに対応できるクラスシステム
Riftのクラスシステムは,ベテランのMMORPGプレイヤーにとっても十分満足のいくボリュームとなっている。自由度が非常に高く,それでいてやり直しがいくらでも利くため,あらゆるプレイスタイルに対応できるのだ。
Riftのクラスシステムは実によくできている。一度に3タイプの特性を取得し,フレキシブルに対応可能というところがポイントだ
順番に見ていくと,まずはキャラクターの作成時に「Calling」と呼ばれる大まかな方向性を「Warrior」「Cleric」「Mage」「Rogue」の中から選ぶ。各Callingにはそれぞれ8種類の「Soul」があり,自分が選んだCallingの中から同時に3つのSoulを取得できる。
各CallingにおけるSoulのラインナップは以下のとおり。
◎Warrior
攻撃系:Beastmaster,Champion,Paragon,Riftblade
防御系:Paladin,Reaver,Void Knight,Warlord
◎Cleric
攻撃系:Cabalist,Druid,Inquisitor,Shaman
回復系:Purifier,Sentinel,Warden
防御系:Justicar
◎Mage
攻撃系:Elementalist,Pyromancer,Stormcaller,Warlock,Necromancer
補助系:Archon,Dominator
回復系:Chloromancer
◎Rogue
攻撃系:Assassin,Bladedancer,Marksman,Nightblade,Ranger,Saboteur
補助系:Bard
防御系:Riftstalker
マイキャラはレベルアップなどで獲得したポイントを,各Soulのツリーに割り振り,新しいスキルを会得していく。ここまでは,Soulの種類が多いものの,ほかのMMOタイトルの経験者であればだいたい分かるだろう。
スキルツリーには独特なスタイルが採用されており,上部が「Branche」,下部が「Root」と呼ばれる構成になっている。プレイヤーが実際にポイントを割り振れるのはBrancheツリーで,それが一定値に達するとRootスキルを自動的に会得する,という仕組みだ。
各Soulのスキルツリーは,中央から上に向かって「Branche」,下に向かって「Root」が伸びていく。Rootスキルは,どのクラスでも一本道の構成だ
キャラクターの作成後,早い段階で3つのSoulが選べる。残りのSoulは,レベル15前後で首都エリアに到達することで選択可能
ここで悩ましいのは,ポイントの数が有限であるため,三つのSoulすべてに特化することはできない,という点だ。よって,Branche内の“どのスキルに”ポイントを注ぎ込むかという既存のツリーシステムの概念に加え,“どのSoulに”という考え方が求められる。
例えば,一つのSoulにポイントを注ぎ込んでいけば,Brancheに加えRoot系のスキルも会得し,“専門職”としての道を選ぶことになる。一方,複数のSoulにポイントを分配すると,上位のRootスキルが得にくい代わりに,幅広いジャンルのスキルが選べる“複合職”(ハイブリッドクラス)に仕上がるわけだ。
少ないポイントで獲得できる有用なスキルには要注目。2番目,3番目のSoulとして選んだ際に重宝することが多い
序盤は1種類のSoulに特化して,Rootも含めて基本職としての立ち回りをしっかり覚えよう。次第にポイントが余ってくるので,それから手を広げていくのがお勧めだ
上のSoul一覧では大まかなタイプも記しているので,3つの組み合わせをあれこれイメージしてみてほしい。例えばWarriorでパーティプレイを行うのなら,攻撃系のSoulを集めてアタッカー,あるいは防御系を集めてタンクなど,特化したキャラクター構成が役立ちやすいだろう。
また,ソロプレイを行うのなら,攻撃系を中心にしつつ,Paladinにもある程度のポイントを振って回復スキルを会得しておけば,たとえピンチに陥っても生き延びられるチャンスが増えそうだ。
こういった感じで,各Soulへのポイント配分次第で,キャラクターの育成バリエーションはいくらでも広がっていく。しかもSoulの選択やポイント配分は,小額の金銭を払うことでやり直しが行えるので,気が済むまでマイキャラのスペックを追求できるのだ。
冒険の最中に見知らぬ人とパーティを組む必要が生じるなど,マイキャラの立ち回りは随時変わる。そんなときも,Rollを替えることで臨機応変に対応できるのだ
装備できるアイテムはCallingごとに分けられている。たとえRollを切り替えても,Callingは同じなので,装備がそのまま流用できるというわけだ
そしてもう一つ,「Soul構成とポイント割り振り方」の設定を複数パターン記録して,いつでも切り替えられるというシステムがあり,これがRiftのキャラクター育成をたまらなく面白くしている。
この設定は「Roll」という名前で,マイキャラの役割そのものを変えられる。上の例だと,パーティプレイ用としてのアタッカーやタンク,そしてソロプレイ用といった役割をそれぞれ設定しておくことで,一人のキャラクターで全部をこなせてしまうのだ。
スキルの数が多いため,最初は複雑に感じるかも。しかし2~3番目のSoulに目がいくようになる頃には,キャラ育成の幅広さ・奥深さに気づくはず
最初に選んだ4種類のCallingの範囲内であれば,冒険中にいくらでも変更できる。ここがRiftのキャラ育成における要だ
Rollの変更はどこにいても2秒程度で行え,ショートカット用のスロットも別個で記録される。また,武具の装備条件はCallingごとに分けられているので,Rollを変えてもそのまま流用できる。
つまり,ゲーム内の状況に応じてRollを切り替え,その都度最適なキャラスペックで立ち回れるのだ。もちろん,その日の気分に応じてRollを変えてもいいだろうし,プレイ中の新鮮さは永く保たれやすい。
今のところ最大で4つまでRollが登録可能。戦闘中にRollを変えることも可能で,これがトッププレイヤー同士のPvPでどのように活用されているか気になるところ
Riftでは,同じCallingの範囲内であれば,複数のタイプのキャラクターを並行して育成できる。こういった芸当が手軽に行えるのが,Riftなのである。
パーティプレイの醍醐味を手軽に味わえる
『Rift』(時空の亀裂)での迎撃戦
冒頭部で触れたように,Riftの世界Telaraは,闇の眷属からの侵略に脅かされている。ワールドマップの至るところで,ゲームの題名でもある『Rift』(時空の亀裂)がランダムで発生しており,その中からモンスターの集団が攻め込んでくるのだ。
Riftから現れたモンスターは,野放しにしているとTelaraの各拠点を攻撃する。そして拠点にいるNPCがモンスターに倒されてしまうと,なんとその施設は一定期間使えなくなってしまうのだ。もちろんその間,ショップでの売買やクエスト遂行などは行えない。
冒険中,空中に不気味に浮かんだオブジェクトを頻繁に見かける。これがいわゆる『Rift』(時空の亀裂)で,その真下ではとんでもない光景が繰り広げられている
これを防ぐ方法は,Riftから現れるモンスターをすべて撃退するしかない。そうすることでRiftは閉じられ,Telaraにひとときの平和が訪れるというわけだ。ただしTelaraの世界では,大小さまざまなRiftがどこかしらで絶え間なく発生しており,争いが完全に途絶えることはない。
Riftの下に足を踏み入れた瞬間,重い鐘の音が鳴り響き,周囲が瞬く間に暗転する。この演出は個人的にはベルセルクの“蝕”を彷彿とさせて興奮する
轟音と共に火柱が立ち,そこからモンスターが現れる。このようにして,まとまった数のモンスターが5回程度現れる
Riftの元には必然的に大勢のプレイヤーが集まる。Riftを封鎖するべく即席パーティが編成され,共闘し,そして解散。ここまでの流れが,とてもスムース
渦巻状のアイコンが現在出現中の“Rift”を示している。ここを目指して進んでいけば,常にスリリングな戦いに参加できるわけだ
もし読者に「ファイナルファンタジーXI」のプレイ経験がある人なら,カンパニエやビシージをイメージしてもらうと(コンセプトは)比較的理解しやすいだろう。このようにRiftでは,パーティで遊ぶための環境が整備されており,たとえ短時間のログインでも,ほかのプレイヤーとの連帯感や臨場感を共有できるのである。
Riftが出現する位置はランダム。拠点のすぐ近くで発生することもあり,その場合はNPCも入り乱れての大混戦となる
Rift戦での貢献度に応じて「Planarite」というポイントを獲得。これを集めて特別な報酬と交換するシステムもある
肝心のパーティシステムは全体的にあっさりしていて,ほかのプレイヤーキャラに接近して「Join」のボタンを押すだけで,パーティに参加できる。
例えば街道など人通りの多いところでRiftが発生すると,あれよあれよという間に10名近くの大規模パーティが出来上がる。その際,誰一人としてクラスやレベルのバランスを気にすることがないというのは,実際目にするとなかなかインパクトがある光景だ。むしろパーティ編成時にチャットすら行われないことも多く,シャイな日本人にとっては助かるシステムといえなくもない。
ちなみにパーティにレベル差などのペナルティは少なく,戦力アップなどのメリットのほうが大きい。経験値やドロップアイテムなどの報酬は,貢献度に応じて分配されるので心配はいらない。
Riftから現れたモンスターは,Telaraの各拠点に向かって進軍する。その道中にTelara在住のモンスターがいた場合,勝手に同士討ち(?)を始める
緑色ネームのNPCが,モンスターと戦っている様子が分かるだろうか。クエストをくれるNPCや競売所のおじさん達も,業務の手を止め,みんな一丸となって戦う
Riftから現れたモンスターの現在地や目的地は,リアルタイムで確認できる。画面のように複数から同時に攻められると,拠点での防衛戦がかなりアツい
Riftの封鎖は全プレイヤーにとって共通の目的。見ず知らずのプレイヤー同士であってもプレイ目的や達成感を共有しやすく,この雰囲気が心地良い
マップ内には,現在どの場所にRiftが発生しているかという情報が,リアルタイムで反映されている。これを参考にしてRiftを転戦するプレイヤーは大勢おり,今日もTelaraでは同時多発的にパーティプレイが繰り広げられているのだ。
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